構造 計算 ルート 2
構造 計算 ルート 2とは
ルート2は高さ31m以下の建築物を対象とする計算ルートで、
粘りを持たせつつ強度で抵抗する方法です。
ルート2をさらに2つに分ける?
RC造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)の場合、
一定以上の壁量や柱量を確保し、かつ、ねばりを持たせなければなりません。
ただ建築物によっては大きな開口が開いていたりして、
一定数の壁量や柱量が確保できない場合などがあります。
ですから壁量や柱量によって、ルート2をさらにルート2-1、ルート2-2と
2種類に分け、どちらか選択して計算します。
因みにルート2-1、ルート2-2両方の計算ルートも、
許容応力度計算の時、層間変形角の最大値が 1/200 以下、
剛性率 0.6 以上、偏心率 0.15 以下であることの確認します。
ルート2-1とは
ルート2-1は、耐力壁が比較的多く、ある程度ねばりのある
建築物を対象としています。
ある程度のねばり強さの確保が必要なので、
柱や梁の設計用せん断力は、せん断設計を行います。
また、耐力壁は、せん断補強筋比を O.4%以上とするほか、
そで壁のついている柱のせん断補強筋比もO.4%以上とし、
それ以外の柱のせん断補強筋比を0.3%以上とします。
ルート2-2とは
ルート2-2は、耐力壁とは認められないほどの
大きな開口のついた壁やそで壁付きの建築物に用います。
このルート2-2を適用する建築物は、強度のみでは
地震力に抵抗できないため、各部材にある程度じん性を
確保する必要があります。
柱、梁及び耐力壁のじん性の確保の方法は、
ルート2-1に準じるものとする。
ただし、そで壁の存在を考慮した応力解析、断面算定を
行うものとします。
そで壁の厚さは 150mm 以上、壁配筋は複配筋とし、
かつ、せん断補強筋比は O.4%以上とする。
また、ルート2-2は、そで壁を有しない建築物には
用いてはならないことになっています。