構造計算で使う応力のこと
応力とは物体に外力が加わった時、
それに応じて物体の内部に生ずる内力の事です。
例えば下図のように棒を左右に引張った時・・・
真ん中あたりでスパンと切った断面を見てみると…
このようになっています↓
図のように断面積A(u)に内力P(N)が働いている時、
応力σ(シグマ)は、このような式になります。
力を面積で割って応力を出すので、
応力は単位面積当たりの内力という事になります。
応力は力(KN)のうち、何(KN)を単位面積あたりで
負担しているかを表しています。
構造計算では、単位面積はmu(平方ミリメートル)です。
ですので応力の単位はN/muとなる事が多いです。
構造計算で使う応力の種類
構造計算で部材の設計などに用いられる応力は3種類です。
構造計算で使われる応力
垂直応力度:軸方向力に対応する応力度
せん断応力:せん断力に対応する応力
曲げ応力 :曲げモーメントに対応する応力
垂直せん断力には引張応力と圧縮応力があります。
※単位の呼称
σ : シグマ
τ : タウ
M : モーメント
垂直力応力
垂直応力は部材の断面に対し材軸方向に働く力です。
向きによって引張応力、圧縮応力に分けられます。
通常、引張応力をプラス圧縮応力をマイナスで表します。
せん断応力
せん断力は、部材断面に沿うように働く力です。
このせん断力を断面積で割ったものがせん断応力です。
【スポンサーリンク】