構造計算で使うλ(ラムダ)について
構造計算で使う λ(ラムダ)について解説します。
λはラムダと読みます。
構造計算ではお馴染みのギリシア文字の1つです。
λ(ラムダ)は、有効細長比の事です。
有効細長比とは、材料のスリムさを表す比率の事です。
材料の長さと断面2次半径の比を言います。
細長比(λ)の値が大きくなると!?
細長比(λ)の値が大きくなるほど『スリムで細長い』と
言う事になります。
細長比(λ)の式
細長比(λ)を求める式です。
細長比(λ)=材料の長さ(L)/断面2次半径(@)
ですので、λ(ラムダ)は、長さに比例し、
断面2次半径に反比例します。
材料の長さLについて
材料の長さLはセンチメートル(p)で計算し、
両端ピンでL(p)となり、境界条件によって変わります。
境界条件 | 倍率 |
---|---|
両端ピン | L |
一端ピン | 0.7L |
両端固定 | 0.5L |
片持ち | 2.0L |
ですので上図のような柱は 2.0Lとなります。
建築基準法での細長比
この細長比は建築基準法施行令で次のように決まっています。
構造耐力上主要な部分である鋼材の圧縮材
(圧縮力を負担する部材をいう。以下同じ。)の有効細長比は、
柱は200以下、柱以外のものは250以下としなければならない
となっています。
構造計算での細長比
構造計算でλの使い方は、材料の断面2次半径を求め、
断面性能表からサイズを選定していく過程で使います。
例えば、下図ような看板の柱を選ぶときなどです。
断面性能表から選んでいきます。
断面性能表
λ= 2L / i から
i= 2L / λ と変形し
※有効細長比は、柱は200以下なので・・・
i = (2×600p) / 200
i = 6.00p
表の断面2次半径を見て、6p以上で最小の寸法は
□175×175×6oの柱となります。
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