構造 計算 ルート 1
構造 計算 ルート と は、様々な規模の建築物に、
それぞれに合った、計算方法で構造計算する種類別方法です。
具体的には、大きくルート1、ルート2、ルート3と
3つのルート(3つの方法)があります。
構造 計算 ルート 1について解説します。
構造 計算 ルート 1 とは
ルート1は、小規模建築物で使われるルートです。
具体的には鉄筋コンクリート造(RC造)で、高さ 20m 以下の建築物、
鉄骨(S造)ではルート1-1とルート1-2と2つに分かれ、
ルート1-1は高さ 13m以下かつ軒高9m以下、
スパン 6m以下、延べ面積 500u以内を対象とし、
ルート1-2は高さ 13m以下かつ軒高9m以下、
スパン 12m以下、延べ面積 500u以内を対象とし、
平屋建てにあっては、3,000 u以内を対象とした計算ルートです。
構造計算ルート1の考え方
構造計算ルート1は、壁量、柱量の確保により十分な耐力を持たせ、
大きなじん性には期待しない設計です。
じん性とは粘り強さの事で、ルート1では部材の粘りには、
あまり期待せず、各部材の強度で対抗する設計法です。
例えばRC造では、壁量や柱量を多くし、充分な耐力を確保し、
じん性には期待しないようにするなどです。
S造なら各部材の抵抗力がしっかり発揮できるように
ブレスの端部及び接合部が破断しないよう設計を行うなどです。
またS造の標準せん断力係数を50割増して標準層せん断力係数を
0.3とし各部材に生じる応力度を許容応力度設計により検討します。
基本的に、S造ルート1は、地震力算定時Co≧0.3としているため、
ルート2や3(Co≧0.2)に比べて、柱やはり断面が大きくなる傾向にあります。
【スポンサーリンク】