構造計算片持ち梁変化量
片持ち梁とは、プールの飛び込み台のように、
片側はしっかり固定されていて、もう片方は固定されていない
自由な状態の梁の事です。
梁の変形量を求める
この片持ち梁に図のように100Nの鉛直荷重をかけた時の
梁の変形量を求めてみます。
変形量はdmaxで表します。
変形量dmaxを求める
変形量dmaxは下記の公式で求められます。
片持ち梁の変化量に必要な情報
構造計算などで片持ち梁の変化量を求めようとすると
下記の情報が必要になります。
まずは荷重
記号はPで表し、単位はN(ニュートン)です。
上図では100Nとしています。
因みに100Nは約10sfです。
片持ち梁の長さ。
記号はl(エル)で、単位はm(メートル)、cm(セントメートル)
mm(ミリメートル)で表します。
ヤング率
ヤング率とは?
ヤング率とは物体の”影響されにくさ”の事です。
人に影響されやすい人っていますよね?
逆に全く影響されずにわが道を行く人もいます。
人がどれだけ影響されやすいかは、分かりずらいですが、
物体は数値で分かります。
ヤング率一覧
物体 | ヤング率(GPa) |
---|---|
純鉄(99.96%)焼鈍し | 205 |
一般構造用圧延鋼材 SS400 | 206 |
機械構造用炭素鋼 S45C | 205 |
フェライト系ステンレス鋼 SUS430 | 200 |
オーステナイト系ステンレス鋼 SUS304 | 197 |
ニッケル Ni | 204 |
純アルミニウム Al | 69 |
純チタン | 106 |
ダイヤモンド | 1000 |
金 | 78 |
銀 | 82.7 |
木材(チーク材) | 13 |
ヤング率は、数値が大きいほど影響されにくい事になります。
一覧表から行くと、ダイヤモンドが一番影響されにくく、
木材が一番影響されやすいという事になります。
ヤング率の単位はGPa(ギガ パスカル)で表記されます。
断面2次モーメント
断面2次モーメントはその断面を持つ梁の曲げにくさを表す量の事です。
大きいほど、たわまなくなります。
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