構造 計算 積雪 荷重
積雪荷重とは屋根に降り積もった雪の重さです。
式で書くとこうなります。
積雪荷重S(N/u)=垂直積雪量d(m)×積雪の単位重量
垂直積雪量は積雪の深さの事で各都道府県ごとに決められた
垂直積雪量があります。
多い所では3mを超える所もあります。
単位重量は一般の地域で積雪1pあたり20N/uとしています。
多雪地域では1pあたり30N/uとしています。
多雪地域とは?
多雪地域とは垂直最深積雪量が1メートル以上で、
なおかつ雪が積もってる日数が1ヶ月以上の地域です。
例えば北海道、東北、北陸、山陰地方などの地域で
特定行政庁が指定した区域です。
この多雪区域は、シーズン始めに降った雪が、いったん気温あがって溶け、
夜間や早朝など気温が再度下がった時に再度凍結し、
そこへ雪が降りどんどん圧縮された雪になる事から、
1pあたり30N/uとしています。
積雪荷重の低減できる?
積雪荷重は、屋根の形状によって低減できます。
具体的には下記のような雪が積もりにくい(滑りやすい)形状の
屋根の場合に低減できます。
60度を超えた急こう配の屋根は雪の重さをゼロと考えます。
つまり屋根に雪が積もる事がないと考え積雪荷重を考慮しなくて
良いという事です。
また雪下ろしをする慣習のある地方において、雪下ろしの状況に応じて
垂直積雪量を1mまで軽減できる措置もあります。
垂直積雪量とは?
垂直積雪量は、全国にある気象官署423地点で、
過去数十年分の積雪データを収集し、国土交通大臣が定める方法で
垂直積雪量を出します。
この垂直積雪量を、各地域の特定行政庁が、それぞれ定めます。
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